リニアトンネル工事大深度地下使用認可を申請

 

JR東海が説明会実施 ~高津、宮前、中原、麻生区で

JR東海は3月20日、国土交通大臣に対し、リニア新幹線(中央新幹線)の「品川・名古屋間の大深度地下使用」の認可を申請しました。リニア新幹線は川崎市内でも梶ヶ谷非常口(宮前区)と東百合ヶ丘非常口(麻生区)で工事が強行されています。3年後に終われば次は大深度トンネルの掘削工事が予定されています。
大深度とは地下40メートルより深い①か、建物の基礎杭の先端から10メートル以上深い地下②を言いますが、大深度法では地権者の所有権はあるが事業者の使用権が優先し、地権者の了解も補償も必要ないとされています。川崎市内では中原区等々力から麻生区片平までの16.3キロメートルで大深度トンネル掘削が行われる計画です。掘削は、梶ヶ谷非常口から等々力非常口まで、同じく梶ヶ谷非常口から東百合ヶ丘非常口まで、東百合ヶ丘非常口から片平非常口まで直径14メートルのトンネルを掘るとしています。

大深度地下工事による地表への影響は実証されていません 

 大深度事業説明会などでJR東海は、大深度工事の地表への影響について、「山梨実験線の地下十メートル弱のトンネル工事で影響がなかったから」としていますが、大深度地下工事の影響に関する実証実験は行われていません。ましては、地下水が豊富で軟らかい関東ローム層や砂礫層に地下水が流れ込み、工事中の振動や地盤沈下などの被害がある可能性は低いとは言えません。道路工事や新幹線のトンネル工事で周辺に地盤沈下被害が何回も起きています。JR東海は事前の家屋調査は行わないとしており、周辺住民が家屋への影響が生じた場合は、地権者自身がリニア工事によるものであると証明しなければなりません。
 沿線住民の市民の皆さん、JR東海の説明会に参加し、疑問や不安の声をぶつけましょう。
<大深度地下使用申請に関わる説明会日程・時間・場所>
 
5月10日(木) 18時~19時30分頃 川崎市民プラザふるさと劇場(高津区)
5月14日(月)    〃 宮前市民館大ホール(宮前区)
5月16日(水)    〃 エポックなかはら(中原区)
5月18日(金)     麻生市民館大ホール(麻生区)
 

コメントを残す